超音波で清酒をいったん霧状にする過程を経てつくられた本家松浦酒造場の”鳴門鯛 純米霧造り生”.

酒税法改正により,そうした造り方の酒類は日本酒として販売できなくなり,20年間蔵で眠り続けて熟成を遂げた.
実験室ではその過程を再現できない”時の流れ”.惹かれる.
そんな琥珀色の古酒”幻霧”が届いた.
20年前と言えば,定年退職まで残り15年を切ってしまったものの,研究の新たな展望が見つからずもがいていた頃(ひょっとしたら,65歳定年制への移行は,まだ決まっていなかったかもしれない).
このお酒,いつ開封しようか迷うばかり.